NetBSD 1.3に関する情報
NetBSD 1.3はNetBSDオペレーティングシステムの6つめのリリースで、
1998年1月4日にリリースされました。
最新のパッチリリースはNetBSD 1.3.3で、1998年12月23日にリリースされました。
バグが改修され、新しくいくつかのハードウェアがサポートされました。
ユーザーはできる限りアップグレードすることをお勧めします。
1.3.3用の変更点
のリストが入手可能です。
1999年1月23日にNetBSD/currentスケジューラーが変更になり、
コンパイル中や他のタスクを実行中にXでのインタラクティブな性能が
かなり改善されました。
NetBSD 1.3シリーズ用の
パッチが入手可能です。
NetBSD 1.3 は以下のアーキテクチャー用のバイナリーを含んでいます:
上出来のNetBSD 1.2リリースで構築すれば、
たくさんの重要な機能が強化できます。
その中にはたくさんの新しいデバイスのサポート、たくさんのバグ修正の統合、
新しいアップデートされたカーネルサブシステム、多くのuserlandな改善が含まれます。
これらの改善の結果、製品使用に適した、ほとんどの商業的に入手できるシステムに匹敵する
安定したオペレーティングシステムが生まれました。
NetBSD 1.3のリリースへとたどり着いた18カ月間の開発をまとめるのは不可能です。
重要な変更のうち、いくつかは以下の通りです:
-     "bus.h"インターフェースの追加により、
        マシン独自のデバイスドライバーのサポートが根本的に改善され、
        マシンや機種独自のデバイスアクセス用に高品質な抽象化を提供しています。
 -     bus_dmaインターフェースも統合され、
        DMAマッピング用にマシン独自の抽象化を提供しています。
        これにより、(たくさんの) 完全なマルチプラットフォーム
        バウンスバッファーのサポートを含め、
        たくさんのよいことがあります。
        
 -     たくさんの"Plug and Play"デバイスのサポート同様、
        ISAの"Plug and Play"のフレームワークによる対応が追加されました。
 -     APMサポートがNetBSD/i386に追加されました。
 -     最初のマルチプラットフォームPCMCIAサポートが追加されました。
 -     ATAPIデバイスのサポート (まず最初にATAPI CD-ROMドライブのみ)
        が追加されました。
 -     Sun 3/80s (sun3xアーキテクチャー) のサポートが追加されました。
 -     R4000 DECstationのサポートが追加されました。
 -     4.4BSD Lite-2のソースをuserlandなプログラムへ統合する作業が
        ほぼ完了しました。
 -     ほとんどのuserlandが現在高度なgcc警告を有効にしてコンパイルしています。
        このため、たくさんのバグを発見し除去できるようになりました。
 -     i386のブートブロックが新しいlibsaベースの2段階ブートシステムに
        完全に変更されました。
        これにより、圧縮されたブートの統合が完成しました (下記参照) 。
 -     たくさんのポートが現在圧縮されたカーネルのブートをサポートし、
        圧縮されたインストールカーネルやラムディスクをブートする
        "シングル・フロッピー" インストールシステムの機能を備えています。
        将来的にはインストールをもっと簡単にするという重要な作業をしたいと思っています。
 -     "ypserv" が追加され、"yp" ネットワーク情報システム一式のサポートが完成しました。
 -     Linuxの"ext2fs" ファイルシステムやFAT32の"msdosfs" ファイルシステムの
        サポートが追加されました。
 -     TCPは現在、高度な受信SYNのもとで (たとえ"SYN洪水" 攻撃であっても)
        更に強健になっているSYNの"圧縮状態エンジン" を持っています。
        (このコードの多くはBSDIにより提供されたソースから取りだしています。)
 -     Path MTUの発見を最初に実装したものが統合されました
        (デフォルトでは有効になっていませんが) 。
 -     最初のカーネルベースの乱数発生pseudodeviceが追加されました。
 -     悪名高いVM漏れの修正、改善されたmmap()済みファイルとopen()済みファイルとの同期、
        実メモリーが小さい環境での大規模に改善されたパフォーマンスを含む、
        いくつかの主だった修正がVMサブシステムに統合されました。
 -     新しいスワップサブシステムが根本的にスワップデバイスの設定と管理を改善し、
        ファイルへのスワップを追加しました。
 -     userlandなntpのサポートがxntpdを含め、統合されました。
 -     オーディオサブシステムのデバッグと改善が十分にされ、
        現在しっかりとしたOSSオーディオインターフェースのエミュレーションを提供しています。
        結果としてエミュレートされたLinuxやFreeBSDバージョンのサウンドに集中したプログラムを
        見事に動作させる事ができるようになりました。
 -     "パッケージ" システムがFreeBSDから改造され、サードパーティー製アプリケーション用の
        バイナリーパッケージインストールを提供します。
 -     XFree86のXソースツリーがNetBSD配布物のサポートに入りました。
        また、(もしこのポート用に構築されていれば) Xサーバーやライブラリー、
        ユーティリティーが現在私たちのリリースで送り出されています。
 -     ftp(1)のプログラムが非常に多機能になりました。
        コマンドラインによる編集、tabによる補完、ステータスバー、
        コマンドラインで特定したURLの自動ダウンロード、
        ファイアウォールのサポート、その他たくさんの機能をサポートしています。
 -     全てのポートが現在、 "新しい" 設定を使用しています。
        古い設定は使用されなくなりました。
 -     よりイーサネット中心でなくなるように、ARPサブシステムとAPIが書き換えられました。
 -     新しいif_mediaサブシステムが追加され、
        ネットワークインターフェースがデバイス特有のモードビットだけでなく、
        メディアタイプ名を使って設定することが出来るようになりました。
 -     たくさんのカーネルインターフェースのマニュアルページが
        マニュアル第9章に追加されました。
 -     いくつかのポートがさらに多くのハードウェアをサポートしました。
 -     NetBSDを標準的なコンプライアンスに近付けるようなたくさんのアップデートがされました。
 -     ほとんどのサードパーティー製パッケージが最新の安定版リリースに
        アップデートされました。
 
上記の通り、数えきれないほどのバグフィックスがされました。
カーネルのインターフェースに引き続き磨きがかけられ、
より多くのサブシステムやデバイスが異なったポート間で共有されました。
この傾向が続くことを期待してください。
(FreeBSD、HP-UX、iBCS2、Linux、OSF/1、SunOS、SVR4、Solaris、Ultrixの互換性を含めて) 
NetBSD 1.3にはNetBSDバイナリーエミュレーションシステムへいくつか改良が加えれました。
このことで、NetBSDはエミュレーションをできる限り正確にするという目標に近づきました。
  
  (連絡先 - 英語,
       日本語:
       www@jp.NetBSD.org)
  $NetBSD: index.html,v 1.2 2007/06/09 20:29:58 dsieger Exp $
  
  
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