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NetBSD BOF



	許です。

	昨日は、6boneにNetBSD BOFの中継を流しました。
	事前連絡の遅さや、toolの説明を忘れたなどの不手際もありましたが、無
	事に中継は行なえました。

	御協力頂いた方々に感謝します。

	で、事前準備などを含めていくつかtipsなどがあるので、それをdumpしま
	す。

ほ
事前準備
	o 早めに中継をする事をアナウンスする。
	  - 流す人	JNUG(Japan NetBSD Users' Group)
	  - 内容	NetBSD BOFの様子
	  - 時間	13:00-18:00
	  - 帯域	概ね 20Kbps〜30Kbps位
	  - 範囲	WIDE 6Bone
	  - tool	vic6を利用
	  - Address	ff05::B5D:B0F
	  - port	2204
	  位の情報が必要

	o Routing
	  流す範囲の管理者とMulticast Routingに関する部分での相談を行なう
	  - Routing tool	pim6sd
	    pimのsparse modeを利用する。
	  - Topology		Multicastに関係する範囲

+-------+            +-------------------+
|nihon-u|--(tunnel)--|hako.kame.iri.co.jp|
+-------+            +-------------------+
                               |
                 +---------(Ethernet)  3ffe:504::/64
                 |             |
                 |   +----------------------+            +--------------------+
                 |   |himeumi.kame.iri.co.jp|--(tunnel)--|pc1.tokyo.wide.ad.jp|
                 |   +----------------------+            +--------------------+
                 |
                 |   +---------------------+            
                 +---|akaumi.kame.iri.co.jp|---(tunnel)-->NTT pTLA
                     +---------------------+            

	    *.kame.iri.co.jpとnihon-uのRouterではpim6sdを動かす。
	    nihon-uのRouterと*.iri.co.jpは FreeBSD-2.2.8+KAME

事前の試験
	事前に、「準備できている範囲」で試験を行なっておく事が望ましい。
	これは、当日問題が発生した場合に「試験段階でどこまで動いていたか」
	わかるので、Trouble Shootingが楽になるからである。

	注意点
	o Sparse ModeでRouting Daemonを動かす場合、Listenerがいないと
	  Routingされない
	o Sparse Modeは、帯域(転送レート)によってルータの挙動が変化するの
	  で、当日と似たようなレートになるものを利用して試験を行なう方が良
	  い
	o 帯域幅、損失の度合を測るために、出来るだけ本番に近い環境での試験
	  が望ましい。
	o PC/ATなどのComputerを利用してRouterを構築する場合、NIC Cardに気
	  を使う必要がある。
	  NICによっては、ALLMULTIが動作しないCardは、Multicast Routerに搭
	  載しないように気をつける必要がある。そのようなCardを利用している
	  場合は、
	  - 置き換える
	  - 緊急の場合、とりあえずpromiscuous modeで動かす(tcpdumpを動かす
	    など)。しかし、Routerの性能に直結するので、置換えが望ましい。
	    (*) 今回は、DECのDE500(de)とIntelのEther Express PRO(fxp)を利
		用したが問題は発生しなかった。
	o 最初の試験では、Multicast RouterをMulticast Senderにしない方が良
	  い。これは、実装に依存する部分が大きくなるので問題のきりわけが難
	  しくなるからである。

pim6sd
	今回は、Routingにpim6sdを利用した。
	IRI側に設置されているRouterは、tunnel I/Fを非常に多く(64個)持って
	いるので、いくつか気をつける事があった。
	o OSはFreeBSD 2.2.8とNetBSD-current
	o /usr/include/netinet6/ip6_mroute.hのMAXMIFSを増やしておく必要が
	  ある。
	  これは、Multicast I/Fの数の定義だが、標準で64個になっている。
	  通常はこれで全然問題ないが、gifが64個あるような状態だと、gifと物
	  理I/FでもMIFが64個以上必要となる。
	  そこで、MAXMIFSを128に修正し、kernelとMulticast Applicationを作
	  り直した。
	o pim6sdは標準で/usr/local/v6/etc/pim6sd.confを読み込む。
	  このpim6sd.confに必要な設定を書き込む。
	  なお、pim6sdを起動する時にこの設定ファイルが無くてもWarningが出
	  るだけで、pim6sdは動作する。
	  なお、このpim6sd.confで、Multicastのfilterも記載できるので、必要
	  に応じてfilterを記載する事。

	末尾に、正しく動作している場合のpim6statの結果を掲載する。

Multicast Application
	o KAMEは標準状態でnet.inet6.ip6.defmcasthlim = 1つまり、Multicast
	  のHopLimitを1として設定されている。
	  HopLimitは経由できるRouterの数だが、今回のような場合、HopLimitを
	  変更する必要がある。
	  今回は、pim6sdでfilterされている事を期待し、HopLimitを64にした。