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less 3.3.2 + iso221-patch のインストール

less は、more を拡張した機能をもつページャです。 これを多言語化したものをインストールします。 これ以降さまざまな日本語関連のものをインストールする際 などに、ドキュメントを読むために必須です。

この less も、iso-2022ベースで多言語化されています。 kterm 6.2.0 と組み合わせることで、複数の言語を同時に表示可能です。 またiso-2022 で記述した文字列の検索も可能になっています。

オリジナル作者
Mark Nudelman(markn@fog.net)
正規配布元
GNUの配布サイト
パッチ作者
less のパッチは長い歴史をもっており、数多くの方が関わっておられます。 このバージョンのパッチは、丸川 一志さんが作成されました。 jless に関する連絡先: jam@poboxes.com
正規配布元
Jam's less page
ftp://ftp.aist-nara.ac.jp/pub/personal/kazusi-m/less/

以下の場所からも入手できます。

lessのコンパイル

ソースを展開します。

% cd $(TOPDIR)
% tar zxvf $(SRCDIR)/less-332.tar.gz

これにパッチを当てます。

% cd less-332
% gzip -dc $(SRCDIR)/less-332-iso221.patch.gz | patch -p1

パッチをあてると、詳しい解説が README.iso.jp にできます。 目をとおしておきましょう。コンパイル手順は通常の less と同じになります。

Makefile を作成します。

% ./configure
なお、システムに既存の less などがあり、これとの衝突 を避けたい場合は、Makefile 作成後 Makefile 中の
# Where the installed binary goes.
bindir = ${exec_prefix}/bin
binprefix = 

mandir = ${prefix}/man/man${manext}
manext = 1
manprefix = 
の部分を次のように変更します。
# Where the installed binary goes.
bindir = ${exec_prefix}/bin
binprefix = j

mandir = ${prefix}/man/man${manext}
manext = 1
manprefix = j
この場合、"jless" としてインストールされます。

Makeしてインストールします

% make
% su
# make install

less の使用方法

環境変数 JLESSCHARSET に、あらかじめ 入力と表示のためのコードを設定しておきます。 本来、LESSCHARSET がこのための環境変数ですが、 多言語化していない less との衝突を防ぐため、こちらの 変数を先に参照します。

.cshrc や .login などで、

setenv JLESSCHARSET japanese-jis
などと設定します。以下の charset が利用可能です。
最初からあったもの: ascii, latin1, dos, koi8-r, next
拡張したもの: iso7, iso8, ujis-iso7, euc-iso7,
           sjis-iso7, jis, ujis-jis, euc-jis,
           sjis-jis, ujis, euc, jis-ujis, jis-euc,
           sjis, jis-sjis, japanese, japanese-iso7,
           japanese-jis, japanese-ujis,
           japanese-euc, japanese-sjis
"-"の前が入力のコード(japanese だと、jis,euc-jp,sjis の自動判定) 後が出力に用いるコードになります。kterm 6.2.0 なら出力として iso7 が利用できます。

詳しいことは、マニュアルや README.iso.jp を参照して下さい。

% less ファイル名
でファイルの内容を確認することができます。 拡張子 .gz などがついている場合は、自動的に展開しながら表示してくれます。 これは内部的に zcat を呼び出しているだけなので、システム附属の zcat が gzip に対応していない場合は動作しません。この場合、zcat を gzip と 差し替えて使いましょう。

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