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NetBSD-2.0 on Sigmarion II

はじめまして。なかはしと申します。
年末にSigmarion IIを手に入れて以来，色々遊んでみましたので，その結果を
報告します(既に旬を外しているかもしれませんが，ご参考まで)。

最大の問題である謎のハングアップですが，とりあえずL1 cacheを無効にする
ことで回避できることが分かりました（ものすごく遅くなりますが）。

具体的には，次のパッチ(これは2.0用ですが，1.6.xでも内容は同じです)を当て，
kernel configの HPCMIPS_L1CACHE_DISABLEを有効にします。

-------- パッチここから
--- sys/arch/mips/include/mips3_pte.h.orig    2005-01-13 
21:07:47.000000000 +0900
+++ sys/arch/mips/include/mips3_pte.h 2005-01-13 21:08:30.000000000 
+0900
@@ -130,6 +130,7 @@
  #define        MIPS3_PG_UNCACHED       MIPS3_CCA_TO_PG(2)
  #ifdef HPCMIPS_L1CACHE_DISABLE         /* MIPS3_L1CACHE_DISABLE */
  #define        MIPS3_PG_CACHED         MIPS3_PG_UNCACHED       /* XXX: 
brain damaged!!! */
+#define        MIPS3_DEFAULT_PG_CACHED MIPS3_PG_UNCACHED
  #else /* HPCMIPS_L1CACHE_DISABLE */
  #define        MIPS3_PG_CACHED         mips3_pg_cached
  #define        MIPS3_DEFAULT_PG_CACHED MIPS3_CCA_TO_PG(3)
-------- パッチここまで

あと，2.0では昨年末にport-hpcmipsに流れたパッチ
<http://mail-index.netbsd.org/port-hpcmips/2004/12/30/0003.html>
も必要なようです（これがないと，initでpanicする）。
＃これは，先日濱嶋さんが指摘された hpcmips/26158 を含んでいます。

L1 cacheを無効にした1.6.1のカーネルで丸一晩パッケージのmakeを
させたところ，朝まで元気に動き続けていました。今は2.0に乗り換えて
から数時間経ったところですが，こちらも問題ないようです。

Sigmarion IIを死蔵している方は，是非復活させてやってください。
---
中橋 一朗 (なかはし いちろう)
http://ichiro.nnip.org/
PGP key fingerprint: 9190 1525 9218 EB38 F34E  8E4E 2213 6D45 D076 3A98