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NetBSD の標準規格への適合性

基本的なオペレーティングシステムのサービス

POSIX (Portable Operating Systems Interface) は IEEE が主催する団体の名前で、 UNIX-like なオペレーティングシステムの標準 API を定義します。 POSIX.1 (IEEE Std1003.1-1990) は C の API を標準化しています。 POSIX.2 (IEEE Std1003.2-1992) はシェルや基本ユーティリティーを標準化しています。 そのほか、Ada や Fortran、リアルタイム拡張、適合性試験などをカバーする POSIX 規格もあります。

NetBSD はほぼ完全に POSIX.1 適合していて、 POSIX.2 適合にはちょっと距離があります。 いくつかの既知の点があります: 私たちが修正を計画しているものもあり、 また将来の POSIX が私たちのために 修正 してくれるまで無視しようと思っているものもあります。

他のフリーなオペレーティングシステムを使用したり配布したりする人々が その OS が POSIX や標準 C に適合していると主張することがあります。 私たちの知る限り、フリーに再配布可能なオペレーティングシステムで POSIX あるいは標準 C への適合を認証されたものは一つもありません。 —また、認証は非常に高価で、リリースごとに行う必要もあるため、 この状況は簡単には変わらないでしょう。 NetBSD は、フリーに再配布可能などんな他のオペレーティングシステムよりも POSIX および標準 C 適合に近いと確信しています。

今までのところ、X/Open Spec 1170 に適合させる努力はしていません。 これは非常に複雑で自己矛盾している規格だからです。

X Window System

NetBSD は MIT X コンソーシアム(現在は Open Group の一部)の X Window System Release 6.4 のスーパーセットである XFree86 を含んでいます。 これは、X Window System の基本的な X サーバーやクライアントの機能を実装し、 有用なアプリケーションを提供しています。

pkgsrc を使って、多数の X11 パッケージ を追加することができるようになっています。

ネットワークプロトコル

NetBSD は工業標準のネットワークプロトコルを多数実装していて、 TCP/IP, SMTP, NFS, DHCP, NIS, NTP などが含まれます。 また、移植されたサードパーティーのパッケージにより、 HTTP, SMB, Appletalk などの多くのプロトコルを提供します。

特に重要なのは、NetBSD の TCP/IP の実装です。 私たちは、4.4BSD の TCP の実装の多くのパフォーマンス問題を確認・修正していて、 また、Internet Engineering Task Force と連携をとってテストや新しいプロトコルの実装を行っています。 NetBSD の TCP/IP の実装は、何人かの IETF のメンバーの研究の ベースとして使われています。

さらに、IPv6 と IPsec の実装が、一つは NetBSD 上で開発され、もう一つは NetBSD に移植されました。KAME プロジェクトによる実装が統合されました

工業標準のルーティングシステムである GateD も NetBSD 上で動作し、いくつかの ISP が NetBSD 上で GateD を使用してネットワークのルーティングを行っています。