NetBSD 1.1 は 1995 年 11 月 26 日にリリースされました。 カーネル、ユーザーレベルのユーティリティー、ドキュメンテーションの 1 年以上にわたる変更点を含む発展的なリリースです。
マルチプラットフォームの伝統を受け継ぎ、 NetBSD には atari と mvme68k ベースのマシンのポートが加わりました。 カーネルのインターフェースは洗練されたものであり続けており、 いくつかのサブシステムとデバイスドライバーは異なるポート間で共有されています。 この傾向は今後のリリースでも続くでしょう。
NetBSD 1.1 ではバイナリーエミュレーションサブシステム (重要なところでは iBCS2、 Linux、 OSF/1、 SunOS、 SVR4、 Solaris、 Ultrix との互換性を含む) が大幅に拡張されており、 また、いくつかのカーネルサブシステムは、 これらの拡張をより容易にサポートするための一般化がなされています。 バイナリーエミュレーションの手法は可能な限り正確なものを目指してきました (また、現にそうなっています) 。
NetBSD 1.1 は、機種独立なディスクストライピング機能を持つ最初のリリースでも あります。以前は hp300 ポートでのみサポートされていた concatenated disk driver (ccd) が、大幅に改良されました。 多くのバグが修正され、デバイス依存のルーチンへの参照は削除されて "vnode operation" と呼ばれる一般的なものに置き換えられました。 さらに、パーティション対応、ユーザー空間のシステムユーティリティープログラム による動的設定と設定解除、実質的に無制限の構成デバイス数など、 いくつかの新機能が加わっています
NetBSD 1.1 には多くの新しいユーザープログラムが加わり、 完全な UN*X-like 環境という目標に近付きました。
NetBSD 1.1 には以下に挙げるアーキテクチャー用のバイナリーがあります:
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