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Re: /usr/pkg/man/ja_JP.EUC



"Kazu Yamamoto (山本和彦)" wrote:
> > またUnicodeで表現されている文章があったとして、
> > そこで日本語の他、多の全ての国のグリフを表示に要求してくるかもしれないのに
> > フォントをJISX0208で代用するには無理があります。
> 
> 実際、「多の全ての国のグリフを表示に要求してくる」というケースがどれく
> らいあるんでしょうか?
OSというのが本来アプリケーションに必要な基幹の機能を提供するものと考えるなら
コンソールというかカーネル側では頻度というよりは一例でもあったら負けだと思います。
すぐに思い浮かぶ事例としては固有名詞が上げられ、
人名、地名にいたっては、正確に書くことができるならば使われる事は想像に難しくありません。
例えば、ソフトウェアの製作者の名前を自国語で全員併記したmanが出てくる可能性もありますし、
来訪する外国人が迷わないために現地での地名を併記するかもしれません。
人の名前は文字自体が人格に相当しかねないので、サポートしていると言っておいて、
記述を変えたり表示できなかったりするのはいろいろと問題が出そうです。


> 個人的には、Unicode の「世界で一つの文字コードを使う」という思想は好き
> ですが、中国語文字と日本語文字を Unify したこと、および漢字を JIS X
> 0208 にアルゴリズム的に変換できないこと(つまり実装)は嫌いです。
Unicodeの初期の思想もDIS-10646の思想も嫌いではありませんが、
今のUnicodeは『何であんな実装にするかね』、という意味で嫌いです。
政治的な理由は理解できても、それを限られたリソースのカーネルで使うには弊害の方が大きいので
アプリケーション側で使いたい人が使う分には文句は言いませんが、
カーネル側の実装のレベルでは受け入れたくはないですね。

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大石 修