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NetBSD Bootable CD ROM HOWTO

このドキュメントでは、ブート可能な NetBSD CD ROM の作成方法を説明します。

Overview

プラットフォーム固有の説明

CD イメージの検査

CD を焼く


Overview

CD イメージを作成する (トップ)

CD ROM を作成するためには、まず CD のイメージを作成する必要があります。 このイメージを、最初にハードディスク上に(最大でも 650 MB 程度) ファイルとして保存し、その後 CD に焼きます。

このセクションでは、mkisofs が使用可能であることを前提としています。 もし、NetBSD マシン上で CD イメージを作るのなら、 sysutils/cdrtools パッケージを使い、 mkisofs をインストールすることができます。

以下の例では、/cdsources ディレクトリーがシステム上に存在し、 その中にCD ROM に焼く全てのファイルが含まれているものとします。 インストール CD を作成するためのお勧めのレイアウトは、ftp.NetBSD.org のディレクトリー構造です。例えば:

/cdsources/i386/.....
/cdsources/sparc/.....


プラットフォーム固有の説明

NetBSD/alpha (トップ)

NetBSD/alpha 用のブート可能な CD ROM を作成するためには、二つの手順が 必要です。最初に CD に焼くファイルの ISO 9660 イメージを作成します。 このイメージのルートディレクトリーには、二番目のブートプログラムとカーネル が存在しなければなりません。蛇足ですが、一番目のブートプログラムは次の 手順で必要となります。ブートプログラムとカーネルを正しいディレクトリーに 置くために、以下の作業をおこなってください。

cd /cdsources/alpha/binary/sets
tar -zxvf base.tgz ./usr/mdec/boot ./usr/mdec/bootxx_cd9660
mv -f ./usr/mdec/boot /cdsources/boot
mkdir /tmp/mdec.alpha
mv -f ./usr/mdec/bootxx_cd9660 /tmp/mdec.alpha/bootxx_cd9660
rm -rf ./usr
cd /cdsources/alpha/installation/instkernel
cp -f netbsd.gz /cdsources/netbsd.gz

さて、ISO 9660 イメージを作成しましょう。

mkisofs -o output.iso -l -J -R -allow-leading-dots /cdsources

次に、NetBSD/alpha のディスクと CD ROM のブートストラップソフトウェア を、 installboot(8) を使いインストールします。以下のコマンド を実行してください:

installboot -m alpha -v output.iso /tmp/mdec.alpha/bootxx_cd9660

NetBSD/i386 (トップ)

このセクションでは、NetBSD/i386 のブート可能な CD ROM を作成する方法 を説明します。ここでとりあげる例は、NetBSD-3.0/i386 インストール CD を作成する方法です。 /cdsources ディレクトリーがシステム上に存在 し、その中にすべてのファイルが含まれており、そのディレクトリー構造は NetBSD-3.0/i386 配布と同じものとします。CD に焼きたいファイルによって内容はかわりますが、 重要なのは、ブート可能なイメージとして使用される /cdsources/i386/installation/floppy/boot-big.fs が存在することです。

CD イメージを作るために以下のコマンドを実行します:

mkisofs -o output.iso -b i386/installation/floppy/boot-big.fs \ 
  -c boot.catalog -l -J -R -allow-leading-dots /cdsources

これで、output.iso ファイルが作成されます。このファイルが CD のイメージです。オプションは以下の通りです:

  • -b i386/installation/floppy/boot-big.fs -- ブートイメージを指定します

  • -c boot.catalog -- ブートカタログを作成します

  • -l -- 長いファイル名(32 文字)を許可します

  • -J -- Joliet 拡張を含みます

  • -R -- ファイルのパーミッション (setuid を含む) をセットします

  • -allow-leading-dots -- . で始まるファイル名を許可します: 古いバージョンの mkisofs では -L でした。

  • /cdsources -- ディレクトリー /cdsources が CD イメージのルートであることを指定します

NetBSD/macppc (トップ)

NetBSD でサポートされている macppc 機種はすべて、 CD ROM の最初の セッションからブートすることができます。ブート可能な CD の作り方は、 その機種の持つ Open Firmware のバージョンによって異なります。お使いのシステムの Open Firmware バージョンとサポート状況については NetBSD/macppc 機種対応ページ を参照してください。

ここでは、お使いのシステム上に /cdsources/ ディレクトリーがあり、そこに NetBSD-3.0/macppc 配布物の全ファイルとディレクトリー構造が含まれているものとします。 本当に必要な内容は、その CD で何をしたいかによって異なります。

/cdsources/ には、 ofwboot.xcf (macppc ブートローダー) とカーネル (全機種に対応した ramdisk ベースのインストールカーネル netbsd.GENERIC_MD をおすすめします) を含めるようにしてください。

cd /cdsources
cp macppc/binary/kernel/netbsd-GENERIC_MD.gz netbsd.macppc
cp macppc/installation/ofwboot.xcf .

NetBSD/macppc 公式 ISO イメージは、特殊な技巧を使うことによって、 サポートされている全機種でブート可能になっています。この CD は、 mkisofs で -hfs -part オプションを使い、Apple Disk Partition Table を持った HFS ハイブリッド CD になっています。さらに、このパーティションテーブルは PPC Macintosh でこの CD をブート可能にするドライバーファイル (またはそのポインター) をマップするように書き換えられており、 このドライバーファイルは iso イメージ終端の後に付け加えられています。

これだけでは、Cキーを押し続けてブートさせることはできません。 この機能は下記のようにして追加できますが、 macppc 全機種には通用しないかも しれません。 (これを追加しても OpenFirmware コマンドを使ったブートには 影響ありません) これを行うには、最上層にあるディレクトリー内に CHRP bootscript を作り、この bootscript ファイルに適切な Mac OS のタイプとクリエーターを付け、 このファイルの置かれたディレクトリーを "bless" します。 /usr/src/distrib/cdrom/hfsmap.lst ファイルに以下の行を書いておけば、 mkisofs が ISO イメージファイルを作る際に 適切な Mac OS タイプとクリエーターを付けてくれます:

.chrp - 'chrp' 'tbxi'

次に、以下の内容を持つ bootscript という名前のファイルを、 (最上層の) macppc ディレクトリーに置きます:

<CHRP-BOOT>
<COMPATIBLE>MacRISC</COMPATIBLE>
<DESCRIPTION>
NetBSD/macppc bootable CD script
</DESCRIPTION>
<BOOT-SCRIPT>
boot cd:,ofwboot.xcf netbsd.macppc
</BOOT-SCRIPT>
</CHRP-BOOT>

以下のコマンドを使って、 macppc 用のブート可能な CD イメージを作ります:

cdrom_util="/usr/src/distrib/cdrom"
snag_boot="-map ${cdrom_util}/hfsmap.lst -hfs-bless ./macppc"
ofw_boot="-boot-hfs-file ${cdrom_util}/macppc_installboot/macppcboot.raw"
mkisofs -o output.iso -hfs -part ${snag_boot} ${ofw_boot} -l -J -r -allow-leading-dots /cdsources
blknum=`ls -l output.iso | awk '{print $5}'`
blknum=`expr ${blknum} / 512`
${cdrom_util}/macppc_installboot/macppc_installboot output.iso ${blknum} 756
dd if=/usr/mdec/ofwboot bs=64k count=1 conv=sync >> output.iso

CD を焼いたら、 Open Firmware がその CD ROM からブートローダー を見つけられることを確認してください (FAQ の ディスク上のファイルのリストを (Open Firmware で) 出す方法は? を参照) 。 Open Firmware はブートファイルの大文字小文字を区別して扱うため、これは重要です。 ほとんどの (すべてではないにせよ) Open Firmware 1.0.5、 1.1.22、 2.0.x システムは ブートローダーが OFWBOOT.XCF であることを想定しており、 Open Firmware 3 はこれを適切に ofwboot.xcf の名前で探します。

NetBSD/pmax (トップ)

NetBSD/pmax は、FFS または ISO 9660 CD ROM からブートすることができます。 このセクションでは ISO 9660 CD ROM を作成します。注意してほしいのは、 bootxx_cd9660 プログラムは NetBSD-1.4.x 以降 でないと追加 されないという事です。もし、NetBSD-1.4.x を使用するのであれば、-current スナップショットから boot.pmaxinstallboot、そして bootxx_cd9660 を持ってきてください。ソースから作成する場合は、 1999 年 11 月 以降 のものである事を確認してください。

NetBSD/pmax 用のブート可能な CD ROM を作成するためには二つの手順が 必要です。最初に、CD に焼くファイルの ISO 9660 イメージを作成します。 このイメージのルートディレクトリーには、二番目のブートプログラムとカーネル が存在しなければなりません。蛇足ですが、一番目のブートプログラムは次の 手順で必要となります。ブートプログラムとカーネルを正しいディレクトリーに 置くために、以下の作業をおこなってください。

cd /cdsources/pmax/binary/sets
tar -zxvf base.tgz ./usr/mdec/boot.pmax ./usr/mdec/bootxx_cd9660
mv -f ./usr/mdec/boot.pmax /cdsources/boot.pmax
mkdir /tmp/mdec.pmax
mv -f ./usr/mdec/bootxx_cd9660 /tmp/mdec.pmax/bootxx_cd9660
rmdir ./usr/mdec

cd /cdsources/pmax/binary/kernel
cp -f install.gz /cdsources/netbsd.pmax.gz
gunzip /cdsources/netbsd.pmax.gz

さて、ISO 9660 イメージを作成しましょう。

mkisofs -o output.iso -l -J -r -allow-leading-dots /cdsources

次に、NetBSD/pmax のディスクと CD ROM のブートストラップソフトウェア を、 installboot(8) を使いインストールします。 installboot(8) コマンドは以下のように使います:

installboot -m pmax -v output.iso /usr/mdec/bootxx_cd9660

NetBSD/sgimips (トップ)

ブート可能な CD ROM の作成方法については、 port-sgimips メーリングリストへの この記事 を見て下さい。 ただし、NetBSD 開発者側では(まだ)この方法の動作確認はしていません。

NetBSD/sparc (トップ)

NetBSD/sparc 用のブート可能な CD ROM を作成するためには、三つの手順が 必要です。最初に CD に焼くファイルの、ほぼ完全な ISO 9660 イメージを 作成します。例えば:

mkisofs -o output.iso -l -J -r -allow-leading-dots /cdsources

次にブート可能なフロッピーのイメージを入手します。NetBSD-3.0/sparc 用のイメージは ftp://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD/NetBSD-3.0/sparc/installation/bootfs/boot.fs.gz にあります。

最後に ISO イメージを、(a) sun disklabel が先頭になり、(b) オリジナルの イメージが一番後になるように、(c)そして、ブートローダーのために disklabel 中のオフセットとサイズを正しい値に書きかえます。mksunbootcd プログラムを使い、この作業をおこないます。もし、mksunbootcd がインストールされていなければ、 sysutils/mksunbootcd パッケージを使用し、インストールすることができます。もし、NetBSD 以外のシステム上にイメージを作っているのなら、 そのシステム上で mksunbootcd をコンパイルすることもできます。 ソースは ftp://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD/misc/mksunbootcd/ にあります。

mksunbootcd は以下のように使います:

mksunbootcd output.iso boot.fs boot.fs boot.fs

この例では、sun4、sun4c、sun4m システムでブートするために、ブート 可能イメージとして同じものを 3回指定しています。もし、マシン毎に 異なるブート可能イメージを使う必要がある場合や、これらに加えて sun2、 sun3、 sun3x 用のブート可能イメージもある場合は、以下のようにしてください。

mksunbootcd output.iso boot-sun4.fs boot-sun4c.fs boot-sun4m.fs boot-sun3.fs

mksunbootcdoutput.iso ファイルを書きかえるので、 複数回実行しないでください。

なお、この手順は、NFS マウントされたディレクトリー上でも実行できます。 例えば、ISO イメージがリモートマシン上にある場合でも、それを NetBSD マシンにマウントし、ネットワークに負荷をかける事なく、mksunbootcd を実行することができます。

NetBSD/sparc64 (トップ)

NetBSD/sparc64 用のブート可能な CD ROM を作成するためには、三つの手順が 必要です。最初に CD に焼くファイルの、ほぼ完全な ISO 9660 イメージを 作成します。例えば:

mkisofs -o output.iso -l -J -r -allow-leading-dots /cdsources

次にブート可能なフロッピーのイメージを入手します。NetBSD-3.0/sparc64 用のイメージは ftp://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD/NetBSD-3.0/sparc64/installation/misc/boot.fs.gz にあります。

最後に ISO イメージを、(a) sun disklabel が先頭になり、(b) オリジナルの イメージが一番後になるように、(c)そして、ブートローダーのために disklabel 中のオフセットとサイズを正しい値に書きかえます。sunbootcd.sh プログラムを使い、この作業をおこないます。もし、sunbootcd.sh がインストールされていなければ、 ftp://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD/NetBSD-current/src/distrib/common/sunbootcd.sh から入手できます。

sunbootcd.sh の使い方は以下の通りです。

sunbootcd.sh output.iso - - - - boot.fs

output.iso の後の引数は、順に、 sun4、 sun4c、 sun4m、 sun4d および sun4u 用の ブート可能なイメージです。ブートイメージのかわりにダッシュ ( - ) を指定すると、 作成した CD がそのプラットフォームではブートできなくなります。上の例では、 sun4u 用のブートイメージだけを使っています。

sunbootcd.shoutput.iso ファイルを書きかえるので、 複数回実行しないでください。

なお、この手順は、NFS マウントされたディレクトリー上でも実行できます。 例えば、ISO イメージがリモートマシン上にある場合でも、それを NetBSD マシンにマウントし、ネットワークに負荷をかける事なく、sunbootcd.sh を実行することができます。

sunbootcd.sh で作成した CD は、 Solaris 10 では vold が認識しないことを知っておいてください。この NetBSD インストール CD を Solaris でマウントしたい場合は、最初に vold を止める必要があります。

/etc/init.d/volmgt stop

NetBSD/sun2 (トップ)

NetBSD/sun2 用のブート可能な CD ROM を作成するためには、この下の NetBSD/sun3 用のブート可能な CD ROM の作成手順に従います。これで、 sun2 と sun3 システム両方でブートできる単一の CD ROM イメージができあがります。

オプション: 下記の手順に従う際には、 ISO 9660 イメージ書き込み前に sun2 miniroot (/cdsources/sun2/installation/miniroot.fs.gz) とバイナリーセット (/cdsources/sun2/binary/sets/*.tgz) を伸長しておいたほうがよいです。そうするかどうかはあなたの自由ですし、 ISO 9660 イメージの容量も大きくなりますが、 sun2 上での伸長は非常に遅いので、 インストールにかかる時間を節約することができます。

NetBSD/sun3 (トップ)

NetBSD/sun3 用のブート可能な CD ROM を作成するためには、三つの手順が 必要です。こうすることで、 NetBSD/sun2 でもブート可能な CD ROM ができます。

最初に CD に焼くファイルの、ほぼ完全な ISO 9660 イメージを 作成します。例えば:

mkisofs -o output.iso -l -J -r -allow-leading-dots /cdsources

次にブート可能な ffs イメージを作ります。今のところ、このイメージは リリースには含まれませんので、自分で用意する必要があります。

mkdir /tmp/boot-sun3
cd /tmp/boot-sun3
gzip -cd < /cdsources/sun2/binary/kernel/netbsd.RAMDISK.gz > netbsd.sun2
ln netbsd.sun2 vmunix
gzip -cd < /cdsources/sun3/binary/kernel/netbsd.RAMDISK.gz > netbsd.sun3
gzip -cd < /cdsources/sun3/binary/kernel/netbsd.RAMDISK3X.gz > netbsd.sun3x
tar xzvf /cdsources/sun3/binary/sets/base.tgz ./usr/mdec
mv usr/mdec/ufsboot .
mv usr/mdec/bootxx /tmp/bootxx.sun3
rm -rf /tmp/boot-sun3/usr

echo /set type=file uname=root gname=wheel mode=0755 > /tmp/boot-sun3.spec
echo . type=dir >> /tmp/boot-sun3.spec
echo ufsboot mode=0644 >> /tmp/boot-sun3.spec
/bin/ls netbsd* vmunix >> /tmp/boot-sun3.spec

makefs -t ffs -B be -F /tmp/boot-sun3.spec /tmp/boot-sun3.fs /tmp/boot-sun3

installboot -m sun3 -v /tmp/boot-sun3.fs /tmp/bootxx.sun3 ufsboot

最後に ISO イメージを、(a) sun disklabel が先頭になり、(b) オリジナルの イメージが一番後になるように、(c)そして、ブートローダーのために disklabel 中のオフセットとサイズを正しい値に書きかえます。mksunbootcd プログラムを使い、この作業をおこないます。もし、mksunbootcd がインストールされていなければ、 sysutils/mksunbootcd パッケージを使用し、インストールすることができます。もし、NetBSD 以外のシステム上にイメージを作っているのなら、 そのシステム上で mksunbootcd をコンパイルすることもできます。 ソースは ftp://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD/misc/mksunbootcd/ にあります。

mksunbootcd は以下のように使います:

mksunbootcd output.iso /tmp/boot-sun3.fs 

mksunbootcd は sparc システム用のブート可能 CD ROM イメージの 作成にも使われます。以下のようにすることで、 sparc、 sun2、 sun3 および sun3x でブート可能な CD ROM を作ることができます:

mksunbootcd output.iso boot-sun4.fs boot-sun4c.fs boot-sun4m.fs boot-sun3.fs

このブート可能ファイルシステムの順序は、必要に応じて好きなように 変えることができます; これは、単に各ファイルシステムのパーティション番号を 変えるだけです。このため、パーティション番号を必要に応じて変えることで、 PROM の b または boot コマンドで、そのアーキテクチャー用の 適切なファイルシステムでブートするようになります。

mksunbootcdoutput.iso ファイルを書きかえるので、 複数回実行しないでください。

なお、この手順は、NFS マウントされたディレクトリー上でも実行できます。 例えば、ISO イメージがリモートマシン上にある場合でも、それを NetBSD マシンにマウントし、ネットワークに負荷をかける事なく、mksunbootcd を実行することができます。

NetBSD/vax (トップ)

NetBSD/vax は、FFS または ISO 9660 CD ROM からブートすることができます。 このセクションでは、ISO 9660 CD ROM を作成します。この機能は NetBSD-1.5 までは追加されない事に注意してください。

NetBSD/vax 用のブート可能な CD ROM を作成するためには二つの手順が 必要です。最初に、CD に焼くファイルの ISO 9660 イメージを作成します。 このイメージのルートディレクトリーには、二番目のブートプログラムとカーネル が存在しなければなりません。蛇足ですが、一番目のブートプログラムは 二番目の手順で必要となります。ブートプログラムとカーネルを正しい ディレクトリーに置くために、以下の作業をおこなってください。

cd /cdsources/vax/binary/sets
tar -zxvf base.tgz ./usr/mdec/boot ./usr/mdec/xxboot
mv -f ./usr/mdec/boot /cdsources/boot.vax
mkdir /tmp/mdec.vax
mv -f ./usr/mdec/xxboot /tmp/mdec.vax/xxboot
rmdir ./usr/mdec

cd /cdsources/vax/installation/netboot
cp -f install.ram.gz /cdsources/netbsd.vax.gz
gunzip -f /cdsources/netbsd.vax.gz

さて、ISO 9660 イメージを作成しましょう。

mkisofs -o output.iso -l -J -r -allow-leading-dots /cdsources

次に、NetBSD/vax のディスクと CD ROM のブートストラップソフトウェア を、 installboot(8) を使いインストールします。 installboot(8) コマンドは以下のように使います:

installboot -m vax -v output.iso /usr/mdec/xxboot

複数のマシン (トップ)

NetBSD-current では、 src/distrib/cdrom 以下に、複数のマシンでブート可能な CD 構築のための仕組みが用意されています。 これを使うと、 8 のプラットフォームで CD からブート可能な、 39 のプラットフォームを含む 4 枚組の CD を作ることができます。 これには mkisofs バージョン 1.15a34 以降が必要です。

このほか、以下のようにして、複数プラットフォームでブート可能な CD を手動で作ることもできます。 以下の手順で、alpha、i386、pmax、sparc でブート可能な一枚の CD を 作成しています。また、 macppc、 vax や sun2、 sun3、 sun3x でブート可能な CD を作ることも可能です。 複数のアーキテクチャーでブート可能な CD を作成するためには、以下の 手順を順番に実行してください。この順番は重要なので注意してください。

  • それぞれのマシンのセクションに記述されている、カーネルやブート プログラムなどを含む必要なファイルがすべてそろっていることを確認 してください。

  • cdsources ディレクトリーの適当な場所に mdec.pmax ディレクトリーを作ってください。そして、pmax bootxx_cd9660 を そこに置いてください。例えば、 /cdsources/usr/mdec.pmax/bootxx_cd9660.

  • cdsources ディレクトリーの適当な場所に mdec.vax ディレクトリーを作ってください。そして、vax xxboot を そこに置いてください。例えば、 /cdsources/usr/mdec.vax/xxboot.

  • macppc ofwboot.xcf ブートローダーを /cdsources に置いてください。

  • i386 のブート可能なイメージを作成します。

    sh
    mkisofs -v -v -o output.iso -b i386/installation/floppy/boot-big.fs \ 
      -c boot.catalog -l -J -r -allow-leading-dots /cdsources 2>&1 | tee /tmp/mkisofs.log
    exit

    -v フラグが二度必要な事に注意してください。 Open Firmware 3 macppc モデル上でブート可能 CD を作る場合は、 mkisofs の引数に -hfs -part を含めるようにしてください。

  • sparc および sun2/sun3 の bootblock をインストールするために、 mksunbootcd を NetBSD/sparc マシン上で実行してください。あるいは、 sysutils/mksunbootcd パッケージを、別の NetBSD マシンにインストールしてください。

    mksunbootcd output.iso boot-sun4.fs boot-sun4c.fs boot-sun4m.fs boot-sun3.fs

  • NetBSD/pmax 用に pmax ブートブロックをインストールするため、 installboot(8) プログラムを実行します。 他の NetBSD のブートブロックとの共存のため、 pmax ブートブロックは ISO ファイルシステムの後に追記されます。

    installboot -m pmax -v -o append,sunsum output.iso /tmp/mdec.pmax/bootxx_cd9660

    -o append,sunsum オプションは、一段目のブートブロックを ISO ファイルシステムの後に追記したうえで、 sun でのブート時に使われるチェックサムを再計算します。

  • NetBSD/vax 用に vax ブートブロックをインストールするため、 installboot(8) プログラムを実行します。 他の NetBSD のブートブロックとの共存のため、 vax ブートブロックは ISO ファイルシステムの後に追記されます。

    installboot -m vax -v -o append,sunsum output.iso /tmp/mdec.vax/xxboot

    (これらのフラグの意味については、上記 pmax の項を参照してください) 。

  • NetBSD/alpha 用に alpha ブートブロックをインストールするため、 installboot(8)プログラムを実行します。

    installboot -m alpha -v -o append,sunsum output.iso /tmp/mdec.alpha/bootxx_cd9660

    この alpha 用の installboot の実行は、他のプラットフォーム用の操作の実行後で なければならないことに注意してください。今のところ、installboot(8) の機種依存のバックエンドでしか alpha のチェックサムを計算できないからです。 (これらのフラグの意味については、上記 pmax の項を参照してください) 。


CD イメージの検査

今さっき作ったファイルシステムの検査のために、CD イメージをマウントする ことができます。

NetBSD の場合 (トップ)

以下のようにして、CD イメージをマウントします:

vnconfig -c vnd0 output.iso
mount -t cd9660 /dev/vnd0c /mnt

i386 システム上では、/dev/vnd0c でなく /dev/vnd0d を 指定しないといけない事に注意してください。 これで /mnt へ cd し、新しく作った CD イメージを調べる事ができます。 イメージをアンマウントするためには、以下のようにしてください:

umount /mnt 
vnconfig -u vnd0

Linux の場合 (トップ)

Linux も同様の機能をもっています。CD イメージをマウントするためには:

mount -t iso9660 -o ro,loop=/dev/loop0 output.iso /mnt

そして、CD イメージをアンマウントするためには:

umount /mnt

Solaris の場合 (トップ)

Solaris 8 以降では、CD イメージをマウントできるそうです。詳細や マウント方法は、Solaris の man page lofiadm を参照して ください。

古いバージョンの Solaris では、Joerg Schilling の書いた fbk ドライバーを使うとよいでしょう。fbk ドライバーは ftp://ftp.berlios.de/pub/schily/kernel/fbk/ にあります。 インストールの方法は、fbk のドキュメントを参照してください。 fbkがインストールされていれば、以下のコマンドで ISO 9660 イメージ をマウントすることができます:

mount -F fbk -o ro,type=hsfs /dev/fbk0:output.iso  /mnt

そして、CD イメージをアンマウントする時は:

umount /mnt

CD を焼く

cdrecord を使う場合(U*nix) (トップ)

cdrecord は、CD イメージを CD に焼くために使用されます。 cdrecordsysutils/cdrtools パッケージに含まれます。

cdrecord の使用方法の例は以下の通りです:

cdrecord -v speed=4 dev=/dev/cd1c output.iso

CD ライターの速度とデバイス名(i386 の場合、/dev/cd1dでしょう)を、 適切なものに置き換えてください。

Windows を使う場合 (トップ)

ISO 9660 イメージを CD に書き込むための Windows 用のプログラムは いくつか存在します。このセクションでは、特定のプログラムをお勧め することはせずに、プログラムの紹介だけにとどめておきます。

  • CDRWIN. 商用ソフトウェア。(i386 で)ブート可能 ISO 9660 イメージを作成し、 CD に書き込む事が可能です。

  • FILE2CD. ISO 9660 イメージを CD に書きこむことのできるフリーウェア。

  • Roxio Easy CD Creator. 商用ソフトウェア。

  • Ahead Nero Burning ROM. 商用ソフトウェア。

  • CDRECORD. ブート可能な ISO 9660 イメージの作成やイメージの CD への書き込みが可能なフリーソフトウェア。 グラフィカルインターフェースを持たず、コマンドラインのみです。 ここで入手できる ASPI ドライバーに依存しています。 IDE ドライブで使うためには、以下のとおりレジストリーを書き換える必要があります:

    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ASPI32]  
    "ErrorControl"=dword:00000001  
    "Start"=dword:00000001  
    "Type"=dword:00000001  
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ASPI32\Parameters]  
    "ExcludeMiniports"=""

Mac OS を使う場合 (トップ)

Mac OS X では、hdiutil プログラムを使って ISO イメージを CD に焼くことができます。

hdiutil の使用例は以下のとおりです。

hdiutil burn output.iso -verbose -noverifyburn

hdiutil のドキュメンテーション で説明されているオプションをさらに付け加える必要があるかもしれません。

これ以外にも、ISO 9660 イメージを CD に書き込むための Mac OS 用のプログラムは いくつか存在します。このセクションでは、そのなかから特定のプログラムをお勧め することはせずに、プログラムの紹介だけにとどめておきます。