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NetBSD/cobalt Restore CD HOWTO

この文書では、Cobalt Qube/Raq マシン用の NetBSD Restore CD の作り方と使い方を説明します。この文書は、当初 Alex Pelts が執筆して port-cobalt メーリングリストに投稿したもので、それを筒井泉 が 5.0 restorecd スクリプト用に更新したものです。

BSD daemon

はじめに

Cobalt Qube/Raq とか Restore CD って何?

必要なハードウェアおよびソフトウェア

Restore CD を使ったインストール

Restore CD 新規作成の手順

Restore CD の内部

クレジット


はじめに

免責 (トップ)

著者は、この文書を使ったことについて、いかなる責任も負いません。 この文書を使った結果、コンピューターが使えなくなったり、 ハードウェア・ソフトウェアに損害を与えたり、 窓ガラスが割れたり、好きな人との関係を損ねることになったりするかもしれません。 この文書に書いてあることは、自己責任のもとで使ってください。 この文書は、ハードウェアとソフトウェアの使い方に関する著者の考えでしかありません。

警告しておきましたからね。

著作権について (トップ)

This document is copyrighted (c) 2005 Alex Pelts and also copyrighted (c) 2008, 2009, 2010 Izumi Tsutsui, and distributed under the terms of the OpenContent License (OPL). The full text of the license can be found at http://www.opencontent.org/opl.shtml .

(参考訳) この文書は、 copyright (c) 2005 Alex Pelts および copyright (c) 2008, 2009, 2010 Izumi Tsutsui に著作権があり、OpenContent License (OPL) の下で配布されています。 ライセンスの全文は http://www.opencontent.org/opl.shtml にあります。


Cobalt Qube/Raq とか Restore CD って何?

Cobalt Qube/Raq って何? (トップ)

Cobalt Qube/Raq は、サーバーアプライアンスです。 簡単にいえば、キーボードとモニターがなく、これらを接続することもできないコンピューターです。 複数の種類の Qube と Raq があり、古いものは MIPS ベース、新しいものは AMD-K6 ベースです。 この文書では、MIPS ベースのサーバーアプライアンスのみを対象としています。 Qube と Raq との間の差異はこの文書では問題になりませんので、 以降はどちらも "Qube" と呼ぶことにします。

Restore CD って何? (トップ)

Qube には、モニター、キーボード、 そして最も重要なことですが CDROM ドライブを簡単に接続する方法がないため、 オペレーティングシステムを新たにインストールする簡単な方法がありません。 そこで、この Restore CD の出番です。 Qube は、オペレーティングシステムをネットワーク経由でブートすることができます。 Restore CD は、Qube がオペレーティングシステムをブートして、 そのオペレーティングシステムをハードディスクに全自動でインストールするための環境を作ってくれます。 オリジナルの Linux 版 Restore CD は、Qube デバイスに附属していました。 この CD のイメージは Sun の web サイトからダウンロードすることもできます。

この Cobalt オリジナルの Restore CD をもとに、Dennis Chernoivanov が NetBSD 版 Restore CD (1.6 および 1.6.1 用) を作成しました。 さらに、この CD 作成に使ったスクリプト を公開し、 3.0 リリースおよび 3.99.xx -current 用への更新もおこないました。 その後、筒井泉が restorecd スクリプトの 4.0 および 5.0_BETA 用への更新と改良をおこなってきました。

この文書では、Restore CD を使ったインストール方法と、 5.0 (以降) 用 Restore CD をゼロから作る方法を説明します。


必要なハードウェアおよびソフトウェア

Restore CD を使うために必要なハードウェア (トップ)

Restore CD を作ったり使ったりするためには、 以下のハードウェアが必要となります。

  • MIPS ベースの Qube または RaQ で、 最低 1GB のハードディスクドライブを持つもの。
  • x86 ベースの PC で、NetBSD が対応しているイーサネットアダプターと、 ブート可能な CDROM ドライブを持つもの。
  • イーサネットのクロスケーブル、 または、ハブと 2 本のストレートケーブル。
  • RS232 シリアルケーブルもあると、 問題を診断するために非常に役立ちます。
  • 最終的に CD を焼くための CD-R ドライブ。

Restore CD を作るために必要なソフトウェア (トップ)

Restore CD を作るためには、 以下のソフトウェアが必要です。

  • NetBSD をソースから構築することができる、 POSIX 準拠のシステム。 NetBSD, FreeBSD, Linux, Cygwin などが使えるはずです。
  • インストールバイナリーおよびソースセット一式を取得するための wget または rsync
  • 以下をはじめとする、通常の unix ツール。 awk, basename, cat, chmod, cp, dirname, echo, gzip, ln, mkdir, mv, patch, pwd, rm, sed, sh, tar, touch など。普通は OS に標準で附属しています。
  • 以下をはじめとする、NetBSD の toolchain を構築するためのコマンド。 make, cc (または gcc), as, ld, cmp (configure スクリプトで必要) など。これらも普通は OS に標準で附属しています。

Restore CD を使ったインストール

インストールの概要 (トップ)

本文書のインストールの説明では、 以下の手順を順番におこないます。

  1. 作業用 PC を Restore CD からブートします。 これで、この PC 上で dhcp サーバーなど、 サーバーアプライアンスへインストールする際に必要なサービスが有効になります。
  2. ネットワーク経由で restore CD の内容を取得する準備ができている状態にして、 Cobalt サーバーを (再) 起動します。
  3. Cobalt サーバーアプライアンスを、 作業用 PC の restore CD を使って再初期化します。

実例を目で見ることができるよう、YouTube 動画 Install NetBSD/cobalt 5.1_RC2 using restorecd も用意してあります。

CD の使い方 (トップ)

警告: このインストール手順を実行すると、 cobalt のハードディスクドライブの既存の内容は破壊されます。 バックアップの必要がある場合は、インストール開始前に、 バックアップが確実にとれていることを確認してください。

註: ちなみに、restorecd は i386 サーバー側のハードディスクはまったく使いません (サーバーにハードディスクドライブがついていなくても、動作します)。

  1. i386 サーバーを、イーサネットのクロスケーブル、 またはハブ/スイッチを介して cobalt に接続します。

    註: セキュリティー上の理由から、 i386 サーバーと cobalt アプライアンス以外のマシンは、 同じネットワークに接続しないことをおすすめします。

  2. i386 サーバーのマニュアルで CDROM ドライブからブートする方法を確認し、 Restore CD を使ってブートします。 ブート過程の途中で、説明文が less コマンドを使って表示されますので、 スペースキーとリターンキーを使って読んで、q で終了します。 login: プロンプトが出れば、 i386 サーバー側ではインストールの準備ができているので、 サーバー側でこれ以上設定をする必要はありません。

    註: ブート過程において、ACPI 関連の問題がある場合は、 ブートメニューで表示されるカーネル設定を別のものに変えてみてください。

  3. cobalt をネットワーク経由でブートするために、 cobalt アプライアンスの電源を入れると同時に、LCD コンソールの 左矢印 (<) と右矢印 (>) ボタンを押したままにします。

  4. LCD ディスプレイに Net booting と表示されるまで、 左矢印 (<) と右矢印 (>) ボタンを押し続けます。

    Net booting
    
    

    表示されたら、ボタンを放します。

  5. ブートが完了するまで待ちます。 なお、以下のように、ブート過程のほとんどは LCD ディスプレイに表示されます。

    NetBSD/cobalt
    Bootloader
    

    Loading:
    nfs:netbsd
    

    NetBSD/cobalt
    Starting up...
    

    [Starting up]
      Create /dev/*
    

    [Starting up]
      > network
    

    準備ができたら、restorecd ready というメッセージと i386 サーバーから割り当てられた IP アドレスが LCD 画面に表示されます。

    restorecd ready
    [10.0.0.160]
    

    註: インストールはせずに復旧作業のためにリモートログインする必要がある場合は、 この段階で、 i386 サーバーからネットワーク経由で cobalt にログインすることができるようになっています。

  6. restorecd の操作を開始するには、 Select ボタンを 2 秒間押し続けて paneld メニューを出します。 このメニューが LCD ディスプレイに表示されたら、 Select ボタンで Restore メニューを選びます。

    select:
      Restore
    

    確認メニューで、矢印ボタンを使って Y (標準状態でこちらが選ばれています) を選びます。

    Start restore?
      [Y]es / [N]o
    

    これで Enter ボタンを押すと、 インストールが始まります。

    警告: もう一度書きますが、インストールが始まると、 cobalt アプライアンスのディスクの内容は破壊されます。

    インストールの経過はすべて、 LCD ディスプレイとシリアルコンソールに表示されます。

    Disk Setup:
      Reset disk
    

    Disk Setup:
      Format root
    

    System install:
      base.tgz
    

    警告: インストール過程には時間がかかることがあります (Qube2 で約 10 分)。 インストールが終わる前に中断しないでください。

  7. インストールの各手順が完了すると、 cobalt マシンは自動的に再起動します。

    Installed OK:
      Rebooting...
    

    cobalt アプライアンスがハードディスクドライブからブートするのを待ちます。

    NetBSD/cobalt
    Bootloader
    

    Loading:
    wd0a:netbsd
    

    NetBSD/cobalt
    Starting up...
    

    [Starting up]
      > dhclient
    

    最後に、マシンのホスト名と IP アドレス (restorecd で動いている i386 サーバーから割り当てられたもの) が LCD 画面に表示されます。

    q-160.netbsd.org
      [10.0.0.160]
    

    これが表示されれば、インストールは成功したということです。

  8. インストールしたばかりのマシンは、 非常に危険な状態なので注意してください。

    標準状態で、すべての tty は、 ネットワーク経由の root アクセスを許容しています。 また、 telnet と rlogin ポートも開いています。 これは、インストール直後のマシンにログインして、 必要な構成変更ができるようにするためのものです。

    cobalt アプライアンスを開かれたネットワークに接続するのは、 必ず、安全な状態にした後にしてください。

    • passwd(1) を使って root パスワードを設定します
    • /etc/ttys から擬似端末(tty[pqrs]?) の行をすべて削除するか、 または各擬似端末の secure フィールドを削除します
    • telnetrlogin を標準状態で有効にしたい場合以外は、 /etc/inetd.conf からこれらの行をコメントアウトします。 (sshd(8) を使うほうがよいでしょう)
    • user(8) などを使ってユーザーを新たに追加します。
    • su(1) を使って root アクセスする必要があるユーザーを、 /etc/group ファイルを編集して wheel グループに所属させます。

    詳細は afterboot(8) マニュアルページをご覧ください。

  9. さらなる設定については afterboot(8) をご確認ください。 なかには cobalt には当てはまらない情報もありますが、 一般的に NetBSD を設定するうえでの背景情報が得られるでしょう。 また、NetBSD ガイド にも有用な情報があります。

    警告: インストールしたままの cobalt マシンは、 DHCP クライアントとなるよう設定されています。 つまり、restorecd が動いている i386 サーバーを使って初期設定をおこなうために、 ネットワーク経由で DHCP サーバーから IP アドレスを取得しようとします。 必要な設定をした後に DHCP クライアントの設定を無効化するには、 /etc/rc.conf を編集して dhclient=NO 行を書き加えます。

トラブルシューティング (トップ)

何か問題があって cobalt がマルチユーザーまでブートしない場合、 restorecd を使って問題を修復することもできます。 前述のとおり、restorecd によるネットブート環境では、 インストールせずにリモートログインすることができますので、 シリアルコンソールを使わなくてもハードディスクドライブの内容の確認や修正などをすることができます。

Restore CD 操作そのものの問題をデバッグするには、 シリアルコンソールが必要です。cobalt マシンは通常の DB9 オスコネクターを使いますので、 準備の際には NetBSD シリアルポート入門のページが参考になるでしょう。 シリアルケーブルを使って、 Qube のシリアルポートとシリアル端末にするコンピューターとを接続します。 これで、端末プログラムを動かしてインストールの進捗を監視することができます。

Qube2700 にはシリアルポートがありませんので、こういった方法は取れません。 できることといえば、 Qube のハードディスクを取り外して PC か新しい Qube2 に取り付けるぐらいでしょう。 インストールに失敗している箇所を調査して、原因究明してみてください。 チャレンジ精神旺盛な方は、自作のシリアルインターフェースを追加するという手もあります。

sysinst ベースのインストールカーネルを使ったインストール (トップ)

Restore CD では、インストールを完全に自動でおこなうことができますが、 旧来からの NetBSD インストール方法である sysinst ベースの RAMDISK カーネルも附属しています。 シリアルコンソールが使える場合、面倒な netboot サーバーの設定をすることなく、 sysinst ベースのインストールカーネルを起動することもできます。

RAMDISK ベースのインストールカーネルを使うには、 ブートローダーのプロンプトで、sysinst ベースのカーネルを指定する必要があります。

  1. i386 サーバーを設定してから、 CD の使い方 節で説明したように矢印ボタンを押しながら Cobalt をネットワーク経由でブートします。

  2. ブートローダーがネットワークから適切に読み込まれると、 シリアルコンソールに以下のようなブートローダーのプロンプトが表示されます。

    >> NetBSD/cobalt 5.1 Bootloader, Revision 0.9 [@0x80f00000]
    >> (builds@b8.netbsd.org, Sat Nov  6 14:35:01 UTC 2010)
    >> Model:               Cobalt Qube 2
    >> Memory:              65536 k
    >> PROM boot string:    root=/dev/nfs nfsroot=/nfsroot nfsaddrs=bootp
    Boot [nfs:netbsd]:
    

  3. このプロンプトで netbsd.sysinst と入力して、 sysinst ベースのRAMDISK カーネルを読み込みます。

    Boot [nfs:netbsd]: netbsd.sysinst

  4. 以下のように、RAMDISK カーネルが読み込まれます。

    Loading: nfs:netbsd.sysinst
    6606160+312228 [223168+213034]=0x703dec
    Starting at 0x80001000
    
    Copyright (c) 1996, 1997, 1998, 1999, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004, 2005,
        2006, 2007, 2008, 2009
        The NetBSD Foundation, Inc.  All rights reserved.
    Copyright (c) 1982, 1986, 1989, 1991, 1993
        The Regents of the University of California.  All rights reserved.
    
    NetBSD 5.1 (RAMDISK) #0: Sat Nov  6 14:46:10 UTC 2010
     :
    

  5. "Terminal type? [vt100]" プロンプトで Enterだけを入力し、 次に現れる "(I)nstall, (S)hell or (H)alt ?" メニューで "i" を選びます。

     :
    erase ^H, werase ^W, kill ^U, intr ^C, status ^T
    Terminal type? [vt100] 
    Erase is backspace.
    (I)nstall, (S)hell or (H)alt ? i
    

    すると、sysinst のウェルカムメッセージが表示されます。

  6. sysinst によるインストールのさらなる情報は、NetBSD ガイド インストールの実例の節をご覧ください。

    なお、NetBSD/cobalt やRestore CD に特有の設定がいくつかあります。

    1. NetBSD/cobalt sysinst は英語メッセージのみに対応しているので、 言語やキーボードの選択メニューは使えません

    2. MBR パーティションのメニューでは、 "b: Use the entire disk" を選んでください。 MBR パーティションを手動で編集したい場合は、 ファームウェアが Linux Ext2fs ブートパーティションを必要とするので、必ず準備してください。

    3. パーティションやスワップの容量を変更する必要がある場合は、disklabel パーティションのメニューで "a: Set sizes of NetBSD partitions" を選んで変更してください。 なお、Ext2fs ブートパーティションは自動的に用意されますが、 このパーティションを disklabel エディターで変更しないでください。

    4. インストールメディアの選択 で使える選択肢は、 Restore CD によって i386 サーバー上に準備されている NFS を使ったインストールだけです。 ホストおよび基準ディレクトリーを選択する前に、 FTP を使ったインストール節の説明どおりにネットワークの設定をしておく必要があります。

      • ネットワークインターフェースデバイスは、標準で使われる "tlp0" を使います。
      • メディア種別は標準で使われる "autoselect" を使います。
      • DHCP を使うため、 "Perform DHCP autoconfiguration?" プロンプトでは "a: Yes" を選びます。
      • Restore CD は IPv6 に対応していないので、 IPv6 の設定はしないでください。

      NFS インストール画面では、以下の各設定を使います。

      • NFS ホストの IP アドレスには "10.0.0.254" を使います。 これは、Restore CD で動いている i386 サーバーで標準で使われるアドレスです。
      • 基準ディレクトリーは "/nfsroot" を使います。 これは、Restore CD で NFS ルートが置かれている場所です。
      • Restore CD は標準で使われるパスにファイルを置いているので、 ディレクトリーを標準の設定から変更する必要はありません。

インストール済システムのアップグレード (トップ)

残念ながら、Restore CD はインストール済システムのアップグレードには対応していませんが、 それでも、「NetBSD-current の追跡」の current スナップショットを使って、既存システムを更新するの節で説明されているように、 システムを手動で更新することができます。

シリアルコンソールが使える場合は、 sysinst(8) ベースの RAMDISK カーネルをブートして、 メニューをもとにアップグレードすることもできます。 RAMDISK カーネルをブートするには、 netbsd-RAMDISK.gz カーネルを、 対象となるシステムのルートディレクトリーに置いておき、 ブートローダーのプロンプトで選択するだけです。 sysinst を使ったアップグレードそのものの手順の詳細は、 NetBSD ガイドNetBSD をアップグレードする の節をご覧ください。

アップグレードに関して何か問題があれば、トラブルシューティングの節で説明しているように Restore CD をレスキューディスクとして使うこともできます。


Restore CD 新規作成の手順

ファイル取得コマンドの準備 (トップ)

restorecd スクリプトは、 restorecd 用に必要な NetBSD リリースファイルを取得するために、 wget または rsync を必要とします。 NetBSD ホストを使っている場合は、これらは以下のコマンドを使って パッケージコレクションからインストールできます。

# PKG_PATH=ftp://ftp.NetBSD.org/pub/pkgsrc/packages/NetBSD/i386/5.0/All	# ポートとバージョンは、構築ホストに合わせて適宜読み替えてください
# export PKG_PATH
# pkg_add -v wget
# pkg_add -v rsync

restorecd スクリプトのダウンロード (トップ)

NetBSD Restore CD スクリプトをダウンロードして展開します。 このスクリプトは NetBSD の ftp サイトにあります。

Makefile の編集 (トップ)

restorecd スクリプトには、 Restore CD 作成用の簡単な Makefile が附属していますが、 これには configure を自動でおこなう仕組みがありませんので、 お使いのホストのシステムと環境によっては Makefile を修正する必要があるかもしれません。

  • WGET= または RSYNC= 行を、 これらのコマンドがホスト上でインストールされている場所に合わせて修正します。
    WGET?=		/usr/pkg/bin/wget
    #WGET=		/usr/bin/wget
    #WGET=		/usr/local/bin/wget
    
    RSYNC?= 	/usr/pkg/bin/rsync
    #RSYNC= 	/usr/bin/rsync
    #RSYNC= 	/usr/local/bin/rsync
    
  • 日々構築されるスナップショットバイナリーを使って restorecd を構築する場合は、 日々のスナップショット構築の要約ページを確認して、 DAILY_DIR?= 行を適切な日のディレクトリーを指すよう修正します。
    DAILY_DIR?=	201009180000Z
    
  • ftp.NetBSD.org や rsync.NetBSD.org でなくミラーサイトを使う場合は、 wget 用の FTP_HOST=
    FTP_HOST?=	ftp.NetBSD.org
    #FTP_HOST=	ftp.jp.NetBSD.org
    #FTP_HOST=	ftp7.jp.NetBSD.org
    
    または rsync 用の RSYNC_HOST= 行を そのミラーサイトに設定します。
    RSYNC_HOST?=	rsync.NetBSD.org
    #RSYNC_HOST=	rsync.jp.NetBSD.org
    RSYNC_PREFIX?=
    
    #RSYNC_HOST=	rsync3.jp.NetBSD.org
    #RSYNC_PREFIX=	pub/
    
    使用する rsync ミラーサイトが、rsync.NetBSD.org とは異なるモジュール名を使っている場合 (つまり、 rsync URL のホスト名の後にディレクトリーのパスがついている場合)、 RSYNC_PREFIX= 行も調整する必要があります。
  • rsync を使う場合は、 以下の行を書き換える必要があります。
    ${DONE_FETCH}:
    	${MKDIR} -p ${DOWNLOADDIR}
    #	${MAKE} fetch_wget
    	${MAKE} fetch_rsync
    	${TOUCH} ${DONE_FETCH}
    
    つまり、${MAKE} fetch_wget 行をコメントアウトし、 ${MAKE} fetch_rsync 行のコメントを解除します。

Restore CD の作成 (トップ)

取得コマンドと Makefile の準備ができたら、 make とだけタイプします。

若干時間がかかって実行されたのち、 cd.tmp/restorecd.iso というファイルができあがります。 これが今回新規作成した Restore CD のイメージです。

このイメージは、ISO イメージの書き込みができるソフトウェア を使って CD に焼くことができます。UNIX では cdrecord が、Windows では Nero Burning Rom その他お好きな ISO イメージ対応ソフトウェアが使えます。

おめでとうございます。自作の NetBSD Restore CD でお楽しみください。


Restore CD の内部

restorecd スクリプトは何をするのか? (トップ)

restorecd スクリプト附属の Makefile は、以下の操作をします。

  • リリースバイナリーファイル (i386 および cobalt) と ソースセット (必要なファイルは、 restorecd-fetch.lst ファイルに列挙されています) を取得する
  • ソースセットを展開する
  • makefs(8) コマンド (ISO イメージ作成に必要) および paneld のバイナリーとマニュアルページの再構築するための準備として、 NetBSD/cobalt 用の toolchain を構築する
  • cobalt バイナリーセットを展開して、 paneld のバイナリーとマニュアルページを構築する
  • Restore CD ISO イメージ本体を構築するために、 restorecd スクリプトを実行する

restorecd のスクリプトは、以下の操作をします。

  • 必要なコマンドがシステムにあるかどうか確認する
  • i386 サーバー用のファイル (ISO イメージのルートに置かれます) を用意して、このサーバー向けの変更を加える
  • バイナリーセットからクライアント用のファイル (ISO イメージの /nfsroot に置かれます) を用意して、 paneld バイナリーほかいくつかの restorecd 操作用ファイルを再構築する
  • インストールに使う cobalt 用バイナリーセットファイルを /nfsroot/cobalt および /nfsroot/mipsel 以下にコピーする
  • NetBSD の toolchain に含まれる makefs(8) を使って、 ブート可能な ISO イメージを作る

詳細は、Makefile および restorecd スクリプトをご覧ください。

なお、restorecd スクリプトで使われる設定には、 NetBSD コマンドやカーネルの標準状態の挙動や設定に依存しているものが複数あるので、 これらは将来の NetBSD-current に合わせて更新する必要があるかもしれません。

Restore CD はどのように動作するのか? (トップ)

  • i386 サーバーは、ISO9660 ファイルシステムをルートファイルシステムとして使います。 これで、GENERIC カーネルは CDROM ドライブを booted_device として認識しますので、 CDROM 用の特別な設定は必要ありません。
  • もちろん、CDROM 上の ISO9660 ファイルシステムは読み取り専用ですので、 書き込み権限が必要ないくつかのディレクトリーは MFS を使って用意されます。
    • /dev のデバイスノードは、 インストールメディアに含まれる RAMDISK カーネルおよび init(8) により用意されます。
    • /var ディレクトリー以下のファイルはすべて、 CDROM の /altvar 以下にあり、MFS マウントされた /var ディレクトリーの用意ができてからここにコピーされます。 これは、専用の rc.d(8) スクリプトである /etc/rc.d/mfsmount がおこないます。
    • /etc ディレクトリーの扱いはやや面倒です。 いくつかのファイル (/etc/rc など) は、 ルートファイルシステムがマウントされた直後に必要となりますので、 /var ディレクトリーと同様の方法はとれません。 そこで、restorecd では、 /etc ディレクトリー以下で必要となるいくつかのファイルに対しては、 mount(8) コマンドの union オプションを使って書き込みできるようにしています。 named(8) では、書き込み操作のために chroot 設定を使っています。 このほかにも、いくつかの rc.d(8) スクリプトに、 読み取り専用となることに対処するための修正を加えています。
  • cobalt クライアントは、インストールの最中、ルートファイルシステムで NFS を使います。 i386 サーバーでエクスポートされるディレクトリーは /nfsroot で、もちろんこれも読み取り専用ですので、 前述の i386 サーバーと似たような仕組みを cobalt クライアントでも使っています。
  • i386 サーバーは、利用可能なネットワークインターフェースを、 -l オプションつきの ifconfig(8) の出力から探します。 インターフェースが複数ある場合は最初のものを使います。 使いたくないインターフェースを無効化するには、 ブート時に userconf(4) を使うか、 restorecd を作る時に、 data/i386/etc/rc.d/netconfig rc.d(8) スクリプトを独自に修正する必要があります。
  • インストール操作自体は、 /nfsroot/cobalt/install/script ディレクトリー (または restorecd スクリプトツリーの data/cobalt/install/script ディレクトリー) にある install-core.sh に記述されています。 この手順は、sysinst(8) の標準的なインストールの手順とは異なります。
  • インストーラーは、以下のパーティションを作成します。
    • 物理メモリーの 2 倍のスワップ
    • 利用可能なディスク容量の 20% (ディスク容量が 2G バイトに満たない場合は 10%) の /var
    • 利用可能なディスク容量の 5% (ただし上限 500M バイト) の /tmp
    • ブートローダーを置くための 10M バイトの ext2fs パーティション
    • 残りからなる NetBSD ルートパーティション
  • インストーラーは、restorecd スクリプトツリーの data/cobalt/install/files ディレクトリーにある専用ファイルを、 以下の操作のために配置します。
    • 標準で作られる上述のパーティション用の fstab(5) ファイル
    • paneld(8) バイナリーおよび 設定ファイルを、/etc 以下に
    • 初回の root ログインができるようパッチを当てられた ttys(5) および inetd.conf(5)
    • LCD ディスプレイにブート過程を表示するためにパッチ rc(8) および rc.d(8) スクリプト

クレジット

著者 (トップ)

この文書は、当初、 が執筆して NetBSD プロジェクトに寄贈しました。 筒井泉 が、 作成およびインストールの節を 5.0_BETA restorecd 用に更新し、 内部に関する節を追加しました。

その他のクレジット (トップ)

この restorecd のもととなった NetBSD Restore CD の原作者であり、また、 この文書のインストールに関する節のもととなった文書である instructions.txt の原著者である Dennis Chernoivanov に感謝します。 また、instructions.txt の改良をした Havard Eidnes にも感謝します。 もちろん、この CD のテストに協力してくださった port-cobalt メーリングリストの大勢の皆さんにも、大いに感謝します。

変更履歴 (トップ)

  • 2005-03-11 -- 最初の版を port-cobalt メーリングリストで発表。
  • 2005-03-13 -- 初版に若干の文章と文法の修正を加え、 NetBSD の htdocs CVS モジュールに commit
  • 2008-11-18 -- 新しくなった 5.0_BETA restorecd スクリプト用に更新
  • 2009-04-20 -- アップグレードに関して若干の注記を追加
  • 2009-04-30 -- 5.0 リリース用に更新
  • 2009-08-29 -- sysinst カーネルを使ったインストールに関する節を追加
  • 2010-02-19 -- 5.0.2 リリース用に更新
  • 2010-09-18 -- 節の順序変更、YouTube 動画へのリンクを追加、例示の一部更新
  • 2010-11-19 -- 5.1 リリース用に更新
このほか、すべての変更は、cvsweb インターフェースで見ることができます。