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NetBSD 2.0 のアナウンス

NetBSDプロジェクトは、 NetBSDオペレーティングシステムのリリース 2.0 を 発表できることを喜ばしく思います。

NetBSDは、世界中で最も移植性の高いオペレーティングシステムとして 広く知られています。現在、54の異なるシステムに 一つのソースツリーで対応しており、他のシステムへの移植作業も常に 続けられています。

NetBSD 2.0 では、長い伝統を維持しつつも、 ファイルシステムとメモリー管理の大きな性能改善、セキュリティーの大きな拡張、 そして多くの新しいプラットフォームや周辺機器への対応がおこなわれています。

すべてのプラットフォームへのネイティブスレッドの実装と、 i386 その他人気のあるプラットフォームへの対称型マルチプロセッシングの対応は、 NetBSD 2.0 まで、長らく待望されていた目標でした。 これらの目標が今回達成されました—i386, SPARC, PowerPC があらたに SMP に対応し、Alpha, VAX の SMP 対応が改良されたほか、 64 ビット AMD/Opteron への新ポートも SMP に対応しています。

NetBSD 2.0 でのさらなる成果を下に掲載していますので、どうぞご覧ください。

NetBSD 2.0 の完全なソースコードおよびバイナリーは、世界中の多くのサイトから ダウンロード可能です。FTP、AnonCVS、SUPやその他のサービスによる ダウンロードサイトの一覧が、このアナウンスの最後にあります。 また、最新のダウンロードサイトの一覧は、 http://www.NetBSD.org/mirrors/ にもあります。

CD-ROM ISO イメージを使ってインストールをする利用者のみなさんには、 ISO イメージ置き場にある torrent ファイルを使い、 BitTorrent 経由でダウンロードすることをおすすめします。 このリリースは、配布機構として BitTorrent を追加した最初のメジャーリリースであり、 帯域を確保するために BitTorrent を使うことを強くおすすめします。

NetBSD 2.0 配布物のハッシュの一覧は、広く知られている NetBSD セキュリティーオフィサーの PGP 鍵で署名されています: ftp://ftp.NetBSD.org/pub/NetBSD/security/hashes/NetBSD-2.0_hashes.asc

NetBSD について

NetBSD オペレーティングシステムは、完全な機能を持つ、オープンソースの、 UNIX風のオペレーティングシステムで、Berkeley Networking Release 2 (Net/2)、 4.4BSD-Liteそして4.4BSD-Lite2の流れをくんでいます。 NetBSD 2.0 は、17 のまったく異なるCPUファミリーと 17のマシンアーキテクチャーをサポートし、54の異なる システムアーキテクチャー上で動作しており、さらに現在も移植作業が 進められています。 NetBSD 2.0 リリースには、48 の異なるマシン向けの完全なバイナリーリリースが 含まれています。

NetBSDは高度に統合されたシステムです。NetBSDは、移植性の高い 高性能なカーネルに加えて、ユーザーユーティリティー、 さまざまな言語のコンパイラー、X ウィンドウシステム、 ファイヤーウォールソフトウェアなど多くのツールを、 全てソースコード付きで含んでいます。NetBSD パッケージコレクションには 5000 を超えるパッケージがあり、 現在、各種プラットフォーム用のバイナリーパッケージをリリースするための作業がおこなわれています。

NetBSDプロジェクトの目的についての詳しい情報は、 以下の NetBSD Webサイトから得ることができます。

NetBSDはフリーです。すべてのコードは非限定的ライセンスで配布され、 誰にもロイヤルティーを払うことなく利用できます。無償のサポートサービスを、 メーリングリストやWebサイトを通じて受けることができます。 また、商用サポートには様々なものがありますが、その主なものは 以下から見つけることができます。

NetBSD についてのより広範囲の情報は、 NetBSD のWebサイトから入手することができます。

NetBSD は、世界中に広がる多様な開発者たちのグループによる作品です。 NetBSDの名前の中のNetとは、インターネットに対する感謝のしるしです。 インターネットは、私達がコミュニケーションしたり、コードを共有することを 可能にしました。 インターネットなしでは、このプロジェクト自体存在し得なかったでしょう。

NetBSD 2.0 でサポートされるシステムファミリー

NetBSD 2.0 のリリースでは、以下のシステム用バイナリーを提供しています。

NetBSD/acorn26 Acorn Archimedes、A-シリーズ と R-シリーズのシステム
NetBSD/acorn32 Acorn RiscPC/A7000、CATS、Digital Shark、EBSA-285、VLSI RC7500
NetBSD/algor Algorithmics社 MIPS評価ボード
NetBSD/alpha Digital/Compaq Alpha (64ビット)
NetBSD/amd64 AMD64 系プロセッサー
NetBSD/amiga コモドール Amiga、マクロシステム DraCo
NetBSD/arc Advanced RISC Computing仕様準拠のMIPSベースマシン
NetBSD/atari アタリ TT030、Falcon、Hades
NetBSD/cats Chalice TechnologyのStrong Arm 評価ボード
NetBSD/cesfic CES FIC8234 VME プロセッサーボード
NetBSD/cobalt コバルトネットワークスのMIPSベースマイクロサーバー
NetBSD/dreamcast セガドリームキャストゲーム機
NetBSD/evbarm ARM評価ボード
NetBSD/evbmips MIPSベース評価ボード
NetBSD/evbppc IBM PowerPC 405GP ベースの Walnut 評価ボード
NetBSD/evbsh3 日立Super-H SH3とSH4 CPUの評価ボード
NetBSD/evbsh5 日立Super-H SH5 CPUの評価ボード
NetBSD/hp300 ヒューレットパッカード9000/300と400シリーズ
NetBSD/hpcarm StrongARMベースWindows CE PDAマシン
NetBSD/hpcmips MIPSベース Windows CE PDAマシン
NetBSD/hpcsh 日立SH3/4ベースWindows CE PDAマシン
NetBSD/i386 80x86ベース IBM PCおよびその互換機
NetBSD/ibmnws IBM Network Station 1000
NetBSD/luna68k オムロンLUNAシリーズ
NetBSD/mac68k 68k CPUのアップルMacintosh
NetBSD/macppc アップルPower Macintoshおよびその互換機
NetBSD/mipsco MIPSワークステーションおよびサーバーファミリー
NetBSD/mmeye BrainsのmmEyeマルチメディアサーバー
NetBSD/mvme68k モトローラ MVME 68k SBC
NetBSD/mvmeppc モトローラ PowerPC VME SBC
NetBSD/netwinder StrongARMベース NetWinderマシン
NetBSD/news68k ソニー 68kベース NET WORK STATION シリーズ
NetBSD/newsmips ソニー MIPSベース NET WORK STATION シリーズ
NetBSD/next68k NeXT 68k 黒い ハードウェア
NetBSD/ofppc OpenFirmware PowerPC マシン
NetBSD/pmax Digital MIPS ベース DECstation および DECsystem
NetBSD/pmppc Artesyn の PM/PPC ボード
NetBSD/prep PReP (PowerPC Reference Platform)およびCHRPマシン
NetBSD/sandpoint モトローラ Sandpoint参照プラットフォーム
NetBSD/sbmips Broadcom SiByte評価ボード
NetBSD/sgimips シリコングラフィックス MIPSベースワークステーション
NetBSD/shark Digital DNARD (shark)
NetBSD/sparc Sun SPARC (32ビット) および UltraSPARC (32ビットモード)
NetBSD/sparc64 Sun UltraSPARC (ネイティブ64ビットモード)
NetBSD/sun2 Sun 2
NetBSD/sun3 Sun 3 および 3x
NetBSD/vax Digital VAX
NetBSD/x68k シャープX680x0シリーズ

このリリースにおいて、以下のアーキテクチャーはソースコード形式でのみ 提供されています。

NetBSD/amigappc PowerPCベースAmigaボード
NetBSD/bebox Be IncのBeBox
NetBSD/hp700 Hewlett-Packard 9000 シリーズ 700 ワークステーション
NetBSD/pc532 NS32532ベースPC532コンピューター
NetBSD/playstation2 SONY PlayStation 2
NetBSD/xen Xen 仮想マシンモニター

1.6 と 2.0 の間の主要な変更点

変更点の完全な一覧は、 NetBSD 2.0 リリースツリーのトップディレクトリーにある CHANGES-2.0 ファイルにあります。 いくつかの重要な点は以下の通りです。

カーネル

  • 新しいプラットフォームへの移植には、以下のものがあります: amd64, evbsh5, xen
  • スケジューラーアクティベーションにもとづく、ネイティブスレッド対応が加わりました。 これにより、ネイティブスレッドに対応したアプリケーションが、 NetBSD の高性能な POSIX スレッドの実装を完全に活用できるようになりました。
  • i386 ポートが SMP に対応しました。 また、Intel の ACPI 実装を利用した、 新しい ACPI および電源管理の枠組みを持つようになりました。
  • amd64 ポートが SMP に対応し、 対応ハードウェアが増えました。
  • macppc ポートが SMP に対応しました。 また、新しい G4 機に対応しました。
  • sparc ポートが SMP に対応しました。
  • NetBSD の Linux エミュレーションが改良され、 最新の Linux 版 Sun JDK/JRE に対応しました。 Linux でのネイティブ動作に対して遜色なく動作することが確認されています。
  • カーネルのイベント通知の枠組み kqueue が統合されました。 kqueue(2) は、ステートフルで効率的なイベント通知の枠組みです。 現在対応しているイベントには、ソケット、ファイル、ディレクトリー、 fifo、パイプ、tty およびデバイスの変更と、プロセスおよびシグナルの監視があります。 kqueue は、 NetBSD のツリーにある書き込み可能なファイルシステムすべて (Coda を除く) と、 poll(2) に対応したデバイスドライバーすべてに対応しています。
  • NetBSD 2.0 では、多くのプラットフォームで、 実行不可マップを使うようになりました。 これにより、プロセスのスタックとヒープは、標準状態で実行不可としてマップされ、 バッファーオーバーフロー攻撃が難しくなっています。 NetBSD 2.0 は、ハードウェアが実行アクセスとデータアクセスとを区別する (粒度が単一ページである必要はありません) プラットフォームすべてで、 mmap(2) による PROT_EXEC パーミッションに対応します。 単一ページより大きな粒度を持つハードウェアでは、 その粒度の単位内のページのいずれかが実行可能な場合に、当該単位全体が実行可能になり、 それ以外の場合は当該単位全体が実行不可、という規則になります。
  • bit bang モードおよび intelligent なコントローラーに対応する、 新しい汎用の i2c 枠組み。
  • sysctl(9) が、静的な割り当てから動的な実装に変わりました。
  • 新たに satalink(4) ドライバーが加わりました。 SATA への対応が他のドライバーからこのドライバーに移り、 また、新しい対応コントローラーも増えました。
  • 既存のデバイスドライバーに、数え切れないほどの修正や拡張がおこなわれ、 また、新しいデバイスドライバーがいくつか加わりました。

ネットワーキング

  • ipf(8) がバージョン 4.1.3 に更新されました。
  • tcp(4) が、経路 MTU ブラックホール探索 (つまり、コネクションが失われると経路 MTU 探索をおこなう) を実装しました。
  • ソケットバッファーへの挿入が O(C) のオーダーになりました。 これにより、 大きなソケットバッファーを使ういくつかのアプリケーションの性能が大幅に向上します。
  • wi(4) が Host-AP モードに対応し、 Intersil Prism2/2.5/3 にもとづくボードを 802.11 アクセスポイントとして使えるようになりました。
  • bridge(4) および brconfig(8) が、ipf(8) に対応しました。
  • 性能改善のため、 ポート割り当てがリンクリストからハッシュ表に変わりました。

ファイルシステム

  • FreeBSD の UFS2 が NetBSD に移植されました。UFS2 は FFS を拡張したもので、 64 ビットのブロックポインターと、 拡張されたファイルストレージに対応しています。UFS2 では、 数々の拡張のなかで、1 テラバイトを超えるファイルシステムを扱うことも可能となっています。
  • 暗号化ディスクドライバー (cgd(4)) で、 AES (Rijndael) や Blowfish などの強力な暗号化アルゴリズムを使って、 ディスクやパーティションを暗号化することができます。 cgd はスワップを暗号化するような設定もできます。

セキュリティー

  • systrace の枠組みがシステムに加わりました。 systrace(4) は、システムコールにアクセスポリシーを適用することで、 アプリケーションのシステムへのアクセスの監視や制御をおこないます。 systrace(1) ユーティリティーを使って、 信頼していないアプリケーションによるシステムへのアクセスを追跡することもできます。 さらに、デーモンによるシステムへのアクセスを抑制することにより、 システムをソフトウェアのバグ (バッファーオーバーフローなど) から保護することもできます。 systrace の権限上昇機能を使って、 信頼していない大規模なプログラム内に 特権を要するシステムコールがたった一つか二つあるだけのような場合に、 root 権限で実行する必要をなくすことができます。
  • このリリースから、検証付き実行機能 (Verified Exec) が追加されました。Verified Exec は、バイナリーやスクリプトの実行を許可する前に、 暗号化されたハッシュを検査します。これにより、 不正に修正されたりインストールされたりしたバイナリーやスクリプトからシステムを保護することができます。 さらに、Verified Exec は、 スクリプトインタープリターが検査済みのスクリプトのみ実行できるようにして、 対話的な使用はできないようにすることもできます。

システム管理およびユーザーツール

  • システムが (/bin/sbin も含めて) 完全に動的リンクになりました。
  • システム復旧ツールは /rescue にあります。 これは、システムの復旧に必要なさまざまなツールの、 容量を小さくした静的リンク版です (/rescue/init および /rescue/shを含みます)。
  • gzip(1)awk(1) など、さまざまなツールが GPL 版から非 GPL 版に変わりました。

その他いろいろ

  • NetBSD 2.0 は、gcc 3.3.3 および binutils 2.14 にもとづく新しい toolchain に対応しています。gcc 3.3.3 には、多くの CPU ターゲットが加わり、 i386 その他のターゲットへの対応も大きく改良されています。 gcc 3.3.3 が新しいプラットフォームに対応したことで、 NetBSD の移植可能なアーキテクチャーがさらに増えました。
  • NetBSD 2.0 では、X Window System に対応したポートすべてに、 XFree86 4.4.0 にもとづく X11 バイナリーが附属します。
  • 多くのサードパーティーパッケージが更新されました。 次の最新の安定したリリースが基本システムに含まれています。
    • bind 8.3.7
    • binutils 2.14
    • cvs 1.11.17
    • diffutils 2.8.1
    • file 4.08
    • gcc 3.3.3
    • gdb 5.3
    • grep 2.5.1
    • groff 1.19
    • less 381
    • openssl 0.9.7d
    • postfix 2.0.19
    • sendmail 8.12.11
    • tcpdump 3.7.1
    • texinfo 4.6
  • 多くのパッケージが新しく pkgsrc システムに追加されました。 この中には、最新のオープンソースデスクトップ GNOME, KDE, Xfce や、 OpenOffice.org, Perl, Apache その他いろいろが含まれています。 Darwin, FreeBSD, IRIX, Linux, OpenBSD および Solaris など、多くのプラットフォームに新たに対応しました。 新しい移植性に富むブートストラップキットによって、 新しいプラットフォームへの pkgsrc の移植が非常に簡単になっており、 これを使って、その他さまざまなプラットフォーム (AIX, BSD/OS, HP-UX) への対応作業が現在おこなわれています。 これを書いている時点で、5000 を超えるサードパーティーパッケージが pkgsrc で利用可能です。

もちろん、数えきれないほどのバグ修正やさまざまな拡張がおこなわれました。

現時点で注意すべきこととして、sysinst ではあらかじめ作成された サードパーティーバイナリーパッケージや pkgsrc システム自身を インストールできません。詳しくは、NetBSD パッケージコレクションドキュメンテーションを参照してください。

謝辞

NetBSD Foundationは、コード、ハードウェア、ドキュメンテーション、 資金、サーバーの場所、webページその他のドキュメンテーション、 リリースエンジニアリング、その他のリソースを、長年に渡って提供して くださった全ての人々に感謝します。 NetBSD を立ち上げた人々についての 詳細な情報は以下の場所にあります。

私達が使っているコードの膨大なサブセットを提供してくれた カリフォルニア大学バークレー校とGNUプロジェクトには、特に感謝します。 また、サーバーを提供していただいている Internet Systems Consortium Inc とヘルシンキ工科大学にも感謝します。

NetBSD Foundation について

NetBSD Foundation は1995年に、NetBSDプロジェクトの中核のサービスを管理し、 産業界やオープンソースコミュニティーへのプロジェクトを売り込み、 NetBSDのコードベースの知的所有権を守るために設立されました。 日々のプロジェクトの作業は、ボランティアによっておこなわれています。

NetBSD Foundation は非営利の組織で商業的背景を持たないことから、 利用者からの寄附に依存しています。 私たちのすばらしいオペレーティングシステムの製作を続けられるようにするため、 寄附をしていただくようお願いしています。 特に、今この時点で、寛大なご寄附をいただけたら、 大変ありがたく思います。残念なことに、 NetBSD 2.0 のリリースエンジニアリングの過程は、 構築マシンのハードウェア障害により機器の交換が必要となり、 手戻りが生じてしまったからです。

寄附は PayPal を使っておこなうことができ、 米国内では完全に免税されます。PayPal を使いたくない場合や、 その他の調整をしたい場合は、 までご連絡ください。

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